コンサルティングという仕事においては、組織の責任者や担当者と、
さまざまなやり取りをします。
そのやり取りとは、時にぶつかり合い、とも言えるような場面もあります。
(空気が悪くなるような「ぶつかり合い」は、滅多にありませんが)
さて、ぶつかり合う直前に、「ここは自分が折れても良いな」
と判断することもたくさんあります。
折れても良い、その考えは、その組織に対する提案内容などのほか、
「自分のポリシー」だったりします。
曲げても良い、と判断するポリシーは、小さいモノの場合もありますが、
小さくないモノの場合もあります。
自分としては小さくないポリシーまでも曲げて良いのか?
経験の浅い頃は、良く自問しました。
しかし、自分が折れてみたら結果がついてきた、という経験を重ねることで、
曲げてみたポリシーは、本質的では無い、小さなこだわりだった、
と気付くこともあります。
気付くことで、自分のポリシーをブラッシュアップ、バージョンアップさせられる。
自分のポリシーは何か、本当に曲げられない大切なことは何かを繰り返し自問する。
この繰り返しが浅いと、信頼を勝ち取る、という大切なことから遠ざかる。
まずは、信頼を勝ち取る経験を積み重ねなければ、
(後にくだらなかったと気付く)ポリシーに拘泥して前に進めなくなる。
私は、そう考えるのです。
(2015年10月作成)