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◎生活領域での見えない軋轢

 ある地方都市へ出向いたときに気付いた(気付かせてもらった)ことです。
このとき私が関わったA氏とB氏とは、高校の同級生同士でした。

 事前にA氏にもB氏にも、それぞれ連絡を取っていた私は、
A氏とB氏とは仲が良いのだろう、と勝手に解釈していました。
 しかし、実際にはA氏とB氏とは、ビジネスライクな話しかしません。
やがて、勝手な解釈を改めなければならない、と感じる場面が訪れました。
 私は、同窓生だから仲が良いのだろう、という短絡的な解釈から、
あの二人は同窓生だけど相性は悪いのか、と認識を改めなければ、
くらいに思っていました。

 しかし、帰り際、私に同行してくれていたC氏がポツリと言いました。

   仕事も生活もしている地域では、きっと色々あるんでしょうね。
   ポッとやってきた我々には分からない、入っちゃいけないことなんかも。

C氏の言葉の方が、私よりも的確な感じがしました。

 地方都市の場合、仕事の領域と生活の領域とが近接していたり、
重なったりしていることがある(むしろ、その方が多いのかもしれません)。
 その場合、仕事と生活との線引きは、個々人で異なるだろうし、
それが小さな軋轢となり、仲良くするのが難しくなることもありましょう。
 地方都市での生活の難しさを、少し考えさせられたのでした。

   (2015年10月作成)