特許出願をしたい、と希望されるお客様との打合せにおいて、
特許を取得すべきポイント(いわゆる請求項の案)を思いつけないまま、
受任することが、ままあります。
大別すると、
a)どうやら新しそうだけど、どのような請求項か直ぐに思い浮かばない
b)新しそうだけど、進歩性はなさそうだ
という2パターンとなるでしょうか。
a)の場合は、じっくり検討していけば、やがて請求項の案をくみ上げることができます。。
ですから、打合せ時にさほど心配はしません。
しかし、b)の場合は、そうはいきません。
時間を掛ければ思い付ける、という保証はないので、
お金になる仕事になるかどうか、分からない状況で打合せを終えることになるのが、ほとんど。
「お金になる仕事」ではない場合とは、
検討した結果、出願できるポイントを見いだせなかったとすると、
「検討料」を請求できない場合です。
(検討料を請求できる場合のほうが少ないですね、残念ですが。)
しかし、b)であっても、「一捻り」を思い付けた時の快感は、
この仕事における大きな喜びのひとつです。
実は、一捻りを思い付けそうかどうか、というのは、打合せ時に何となくの見込み
というか、直感があります。
まあ、思い付けそうもないなぁとか、何とか思い付けそうだなぁとか、・・・
しかし、思い付けそうもないと直感したのに、それを覆して思い付けた時は、
更に大きな快感を得られます。
(2015年11月作成)