メーカの技術者とお話をする中で、
発明届出書の中に「外国での販売予定」という欄があるが、
この欄はどういう趣旨なのか?
という質問を頂きました。
(外部の人間である私の方が、車内の方よりも尋ねやすかったのでしょう)
外国での特許取得の必要性を検討するのに必要となるからです、と答えました。
その答えをしながら、質問の真意がどこにあるのか、を探ります。
質問者の本音は、
誕生したばかりの発明について、外国でのニーズまで分かるものなのか
(分かることが、技術者に求められている、ということなのか)
ということのようでした。
更には、「分かるものじゃないですよね」と私に答えて欲しかったようです。
外国への出願期限は、日本での出願後1年、です。
1年近く経てば、外国でのニーズも少しは把握できるでしょう。
本当は、その時に尋ねるのがベーターだとは思います。
と返答しました。
しかし、私の本音は、技術者もマーケティング情報を入れて発明して欲しい、
と思います。
当事者意識が欠落していくことが、売れない商品への道のひとつだと思うから。
(2016年1月作成)