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◎発明者に外国でのニーズまで分かるのか

 メーカの技術者とお話をする中で、

   発明届出書の中に「外国での販売予定」という欄があるが、
   この欄はどういう趣旨なのか?

という質問を頂きました。
(外部の人間である私の方が、車内の方よりも尋ねやすかったのでしょう)

 外国での特許取得の必要性を検討するのに必要となるからです、と答えました。
その答えをしながら、質問の真意がどこにあるのか、を探ります。
 質問者の本音は、

   誕生したばかりの発明について、外国でのニーズまで分かるものなのか
  (分かることが、技術者に求められている、ということなのか)

ということのようでした。
 更には、「分かるものじゃないですよね」と私に答えて欲しかったようです。

   外国への出願期限は、日本での出願後1年、です。
   1年近く経てば、外国でのニーズも少しは把握できるでしょう。
   本当は、その時に尋ねるのがベーターだとは思います。

と返答しました。
 しかし、私の本音は、技術者もマーケティング情報を入れて発明して欲しい、
と思います。
 当事者意識が欠落していくことが、売れない商品への道のひとつだと思うから。

   (2016年1月作成)