技術者にヒアリングして発明を抽出する、という仕事をしていると、少なからず
真似されるから出願したくない
という声を聞きます。
特に、中国で模倣品が製造されてしまう、と恐れる声は多くなりました。
しかし、日本のみならず中国まで特許を取得しておくべきか、
真似されることを許容するか、商標などで上手く守っていくか、・・・
など、対策を考えるのは、技術者ではなく、知財部門や海外営業部門の方々。
出願に値する技術内容を技術者が隠してしまうことは良いことではない
と申し上げることにしています。
それでも開示してくれない技術者はいるようです。
そうした彼らの開示しない理由は、真似されたくない、ということではなく、
知財部門の方々に説明するのが面倒である、というのが本音、
と見えることが少なくありません。
(2016年1月作成)