経理担当者が真面目であっても失敗が起きる、
という事例として、ある経営者からお聞きした失敗談を紹介しました。
経営者の彼は、次の経理担当者に対しては、
ある程度の権限を与えるとともに、所定頻度での「報告」を義務づけたそうです。
そして、自らは経理に対する敏感さを高めるように努めたとのこと。
お話を聞いて、経理担当者に対する自分の失敗の数々を思い出しました。
そして、自分の失敗による共通の教訓が何か、ということを考えました。
敏感さを持って目配りをしているか、ということで、
任せっきりにすることによる多くの失敗を未然に防げるのでしょう。
どれほど忙しくても、経理に対する敏感さは、
経営者に欠かせないことだ、という当たり前のことを再認識しました。
事前にどれだけの耳学問をしても、自ら失敗してみないと身に付かない。
そういうことはたくさんありますが、
経理という分野でのこうした教訓も、そのひとつでしょうか。
このコラムをお読み頂いただけで、失敗せずに実践できることを願ってはいますが。
(2016年2月作成)