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◎知財実務という生活習慣病(3/5)

 前々回のコラムで、

   知財実務のみという生活習慣は、コンサルティング能力を磨くのに悪である

と書きました。
 知財実務のみという仕事が生活習慣であり、それが悪である、と自覚するならば、
若いうちに改めなければなりません。

   「若いうち」とは、どの辺りの年齢を指すのか?

 私は、「転職」が可能な年齢が限度である、と考えています。
(「転職」とは、職場を転じる、という意味ではなく、「職業を変える」という意味)

 つまり、世の中の常識で言えば、35歳が上限ということです。
しかし、「企画力」という言葉が仕事上で要求されたことが無い場合には、
27,8歳が上限のような気がします。

 これは、知財コンサルティング・インストラクタをした経験から感じていることです。
40歳を過ぎている弁理士の方々に、私がインストラクティングをして感じたのは、

   今後どれだけ経験を積んでも、大きな捉え方や大胆な組み立てをする能力が
   この方々に身に付くとは思えない

ということでした。また、ご本人の口から

   私にはできそうもない、自分が取り組むには歳をとりすぎた

という言葉が出たことも一度や二度ではありません。

   (2016年2月作成)