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◎知財実務という生活習慣病(5/5)

 知財実務は、緻密さを行き過ぎて、重箱の隅をつつく、というようなことも多い。
企画を実現していく、という時には緻密さが要求される場面がありますが、
あくまで、企画の実現の段階で要求されるのであって、
企画力(を鍛える)ということにおいては、本質が異なります。

 さて、知財実務をやりながら企画力を鍛えるのは、
知財実務の仕事環境において厳しい。
 企画力を鍛えるための環境が、知財実務の現場にはなかなか無い、という問題です。
だから、生活習慣病 だと指摘しているのです。

 しかし本当は、企画力があれば、どのような環境であっても鍛えられます。
その職場環境を変化させる、という企画を立案し、実行してみれば良いのですから。

 なお、大企業では、「知財企画」と呼べるような部署も誕生しているように見受けられます。
(部署名は、「知財戦略」などの言葉が一般的でありましょうが)
「営業部門」に「営業企画部門」が存在するようになって久しいのですが、
知財にも「企画」という部署が当たり前になっていくことでしょう。

 「知財実務という生活習慣病」というタイトルにて5回に分けて述べてきましたが、
書き切れないこともまだまだあるように感じています。 ので、またの機会に。

   (2016年2月作成)