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◎担当者が理論的な学びをしてくれるか否か

 窓口の担当者が、商標のことを体系的に学んでいるか否か、は、
その後の仕事の効率が大きく左右されます。
 体系的に理論を学ぶ機会なしに経験を積んだ方というのは、
仕事を進めていく上で困ることがあります。
 学んでいない方の多くは、自らの経験を普遍化して前へ進めようとするので、
今回の事例とは異なる点が出てくると、仕事がスタックしてしまう。
 理論を学んでいないので、自らの経験を理論へ戻して考えておらず、
経験のみから考えようとするためでしょう。

   あなたの経験を、理論に当てはめると、A,Bとなります。
   したがって、今回の事例では、Aは共通しますが、
   Bの点は異なる結論になります・・・

といった説明が必要になることがすくなくありません。
 しかし、理論を体系的に説明する時間が無い、
担当者が体系的に学ぶことを拒否する(結論だけよこせ、など)、
といった場合には、その担当者を通過しても、担当者の組織内のどこかでスタックし、
結局、効率的に進まないことが出てくることでしょう。
(最悪なのは、その仕事が落着した後で、経過不明、不十分などの問題が持ち上がること)

 まあ、そうしたトラブルがなくても、その担当者との間では、
何度となく、同じような相談電話、メールが行き交うこととなり、
進歩、発展を感じられない、というつまらない仕事になっていきます・・・

 裏を返せば、私自身、体系的に理論を学んでいない分野や領域に関しては、
自らの経験のみから考えようとしているでしょうか。
 自分が意識しているよりも多いかもしれない、と反省するのです。

    (2016年3月作成)