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◎ある三者交渉の体験(1/2)

 だいぶ前に体験したことですが、関係者などを特定されないように、アレンジして書きます。

 ある権利者A社から独占ライセンスを受けていたB社がいました。
B社は、そのライセンスに関する事業が思わしくなく、
その事業の縮小や撤退を考えていました。
 そのためB社は、Aに対して、ライセンス料の値下げを打診していました。

 一方、権利者A社からのライセンスを希望するC社がいました。
C社は、B社の調子が悪いことを把握していたのか、権利者A社に対して打診しました。

  C社としては、B社との契約の5割増での契約を準備しています。
  B社との契約破棄を打診してくれませんか。
  B社への違約金もC社で考えます。

B社からの値下げ要請の最中だったA社は、C社からの打診に基づいて
B社との契約破棄を持ち出しました。
B社としては、願ったり叶ったりなので、直ぐにOKをし、解約となりました。

 A社は、B社に対する違約金は、
C社からの「B社への違約金もC社で考えます」をアテにしていたのですが、
C社は態度を少し変えてきました(A社からはそう見えた)。

 B社との解約が終わったから、B社への違約金分を直ぐに下さい

とA社が申し出ると、

 「考える」とは言ったが、「出してあげる」とは言っていない。
 その違約金分を差し引いたライセンス料にて契約をお願いします。

と返してきた・・・
 
    (2016年3月作成)