A社は驚きました。
違約金は一括払いである一方、C社からのライセンス料はランニングロイヤリティ。
よって、A社は一時的にマイナスとなる。
それだけではなく、ランニングロイヤリティも目減りすることになります。
A社は、弁護士に相談しましたが、
「考える」とは言ったが、「出してあげる」とは言っていない
という辺りは先方の言うとおりであり、勝ち目は薄いと助言されます。
A社は、一時的とはいえ赤字を抱えてC社との契約を締結することになりました。
この事例の教訓として私が気付いたのは、
先方の言葉に対し、「自分の期待」を含んでその言葉を解釈してはならない
ということです。
このコラムをなぜ書いたか、というと、実は、
上記の教訓があったにもかかわらず、
先方の言葉に対し、「自分の期待」を含んでその言葉を解釈し、失敗した
という体験を(間接的とはいえ)してしまったからです。
「教訓」を本当の意味で身に付けるのは、とても難しい
というのが、今回の教訓でしょうか。
(2016年3月作成)