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◎ヘルメットをかぶって現場へ(2/2)

 ヘルメットの間から流れる汗とともに実感してきた「知」や「価値」を、
言葉にしてしまえば、『ノウハウ』といった陳腐な文言になってしまうかもしれません。

   『ノウハウ?』 そんなこと、知ってるさ

と、このコラムを読んだ知財人からは言われそうです。

 しかし、「知財コンサルティング」は、言葉では「差」を表せないような「知」や「価値」を
少なくとも、現場で体感し、関係者と共有することが重要だと、私は思うのです。
 野中郁次郎先生が言うところの「暗黙知」やその「形式知化」でしょうか。
しかし、現場で体感しなければ、別の誰かが形式知化した間接的な「知」を、
紙の上から理解するにとどまります。
 体感した暗黙知を通じて形式知化しようとするレポートと、又聞きで書いたレポートとでは、
迫力の違いが随所に出てきます。 説得力が変わってきます。

 「コンサルティング」という仕事に価値(お客様がお金を出す)があるとすれば、
言葉にしてこなかった(できなかった)「知」や「値」を、「見える化」することにある・・・
 この言葉も、既に誰かが似たようなことを発言(発表)していますが、
体験、体感しているかどうか、で、説得力が大きく異なってくるのです。

   (2016年3月作成)