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◎「今、分からないだろうけれど」という助言

 知人二人が、この春に相次いで、属していた組織を離れて独立しました。
一人は年上、一人は年下です。
 年上だろうが、年下だろうが、助言を求められればできる限りのことをしますし、
先回りして(もしかしたら)余計なことも助言しています。

 彼らから独立後の活動を聞かせてもらうと、私として感じることはたくさんあります。
そうするよりこうした方がいいのではないか、とわき上がってくる気持ちがあった時、
「今、言ってあげても分からないだろうな」と、口をつぐむ場合と、
「今、言ってあげても分からないだろうけど」と、口にする場合と、を選択します。

 口をつぐむことを選択する場合の多くは、他の人からも言われているだろうと想像できることでしょうか。
同じ助言(が繰り返されること)に腹が立つ人、同じ助言だから聞かなくてはならないかな、と思える人、
とがいると想像できるので、どちらが効果的なのか、私なりに(瞬間的に)思案して選択しているようです。

 「今、言ってあげても分からないだろうけど」と、口にする場合というのは、
どういう場合でしょうか。
 口をつぐむ場合よりも、リスクが大きいとか、早い時期にリスクがやってくるとか、
そういう予想がつく時が多いように思います。

   私自身が彼と同じように同じように助言を受け、
   にもかかわらず助言の意味や理由が理解できなかった。納得しなかった。
   その結果、助言に従わず、
   予告(助言)されたリスクが実際に発生したり、予告通りの失敗をやらかした。

そんな経験があることについては、
 「今、言ってあげても分からないだろうけど」と前置きをして、助言をすることが多いのかな。

 失敗は必ず糧になるし、糧を得てようやく納得し、前に進めることが多いことに、
独立したての彼らとの話の中で気付かされます。

   (2016年4月作成)