デザイン学部の学生さんへの講義が5年目となりました。
「教える」よりも「引き出す」ことが重要、と頭では分かっているものの、
どうしても「押し付ける教え方」を繰り返してきたのでは、と反省し、
コレまでの4年間とは、少しスタイルを変えてみています。
アンケートを取り、加えて要望事項、質問事項を書いてもらうようにしています。
これまでも事例を多用していたつもりですが、更に増やしてみました。
そして、取り上げた事例で「印象に残ったモノ」が何だったか、
丸付けをしてもらう、というアンケートをしたのです。
事例の他にも、力作(と自分では思っている)スライドも、丸付けの対象にしました。
昨年は、授業の最後に、スライドをもう一度、最初から通しで流す、
それによって、授業時間内で、「その日のおさらい」をしたつもりだったのですが、
反応が鈍かったので、試しにやってみた、というのが「丸付け」だったのです。
アンケート用紙は、授業開始前に配っているので、
学生さんに、事前注意を促すことができる、という効果があるのかもしれません。
10項目のいくつに丸を付けても良い、というやり方をしてみると、
自分の予想とは異なる結果でした。
あまり受けないだろう、と予想しつつ取り上げた事例の関心が高かったり、
この事例とこの事例の組合せで丸が付くのか、と驚いたり、・・・
丸付けの効果なのかもしれませんが、自由記載欄には、
質問を書いてくれたモノ、疑問点をびっしり書いてくれたモノ、などがありました。
反応があり、それを確かめることができる材料を得たことは、
長丁場を乗り切るのに、役立ちそうです。
(2016年4月作成)