大学院と異なり、大学の学部生は、なかなか質問をしてくれません。
嘆くよりも、こちらからの歩み寄りだろう、と考え、
昨年から、アンケート用紙を何度も配布しています。
授業で写真などを多用することを心がけつつ、
自由記載欄に質問を書いてもらうようにしたところ、
期待通り、質問の書かれたアンケート用紙が出てくるようになってきました。
翌週の授業の冒頭で、そうした質問への回答や解説をするのですが、
回答の準備や、その回答の瞬間を経験してみて、
授業の大半は、講師側からの押し付けであって、
学生の能力を引き出す、ということになっていないのでは?
という疑問が沸いてきました。
授業の進め方として、「知識を伝授する」という部分は必要です。
しかし、伝授が「押し付け」になって、伝わらないのでは、
伝授の数を増やすことは、授業の意義が小さい。
疑問、質問が沸いてくる、という展開を、もっと工夫できるのではないか。
今、自分の授業の組み立てを、そんな方面から考え直しています。
(2016年5月作成)