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◎押し付けにならないためにどうしたら良いのか

 自分が担当する授業において、知識や情報の押し付けにならないために、
 大学生、大学院生は、何を学びたいのか?
ということは、常に考えています。

   学びたいことに対して答え、もっと学びたくなるように導く。
   学びたいことを発見してもらい、潜在力を引き出す。

そうしたことができれば理想的です。
 その理想的な状況を、一言一句で達成するのは困難ですが、
学生さんの中にある混沌としている「情報」を体系化し、
整理して見せることで「スッキリ」してもらう。
 スッキリした、と思ってもらえるような状況を授業中につくり、
それを繰り返すことが重要なのかな、という気が、今はしています。

 テーマを掴みつつあったり、興味を抱いている学生さんにとって、
頭の中がそもそも混沌としているので、質問として言葉にすることが難しい。
 そういう混沌とした状況が、「質問さえできない」という最初の壁として存在します。
 「講義」というのは、そうした「壁」を取り除くのに役立つものであるべき、
と考えても良いのかもしれない。今はそう考えています。

     (2016年5月作成)