高校時代の友人が、建築士Sクンとして独立しました。
50歳を過ぎてからだから、早い方ではないでしょう。
前回会った時に、そろそろ独立の予定、と聞いていたが、
今回会ってみたら、なんとかやっているよ、とのことでした。
S; 手間の掛かる仕事ばっかり回ってくるんだけどね。
私; 回ってくる仕事があるのが大事だよ。
S; まあ、そうだよな。
そのうち、やりたい仕事が入ってくると良いな。
私; 分かってるじゃん。「やりたい仕事ばかりは入ってこないって。」
S; 夢のある仕事を追っかけてダメになったヤツ、たくさん見てきたからね。
私; 会社に残るとしたら、いくつまで居られたの?
S; 会社にいたとしたら、あと10年でも難しかったかな。
でも、70までは働きたいし。
建築、という仕事は、私の関わっている技術や特許という世界と少し異なり、
夢とか芸術とか、そういう要素が入りやすいことは、想像に難くない。
厳しい現実を、たくさんの事例を目にしつつ、堅実な独立を果たしているSクンは、
とても誇らしげでした。
(2016年6月作成)