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◎こちらが思うほど重要と感じていない

 中小企業における知的財産の重要性を熱く語る方を交え、三人で議論しました。
熱く語る方をA氏、私ではないもうひとかたをB氏とします。

 A氏に対して、B氏と私が「冷静に」と宥めるような場面が繰り返されました。

   A氏が熱く思っているほど、中小企業は知的財産を重要だと感じていない

という現場を、B氏や私は、A氏よりも肌で感じているからです。

   いや、気付いていないだけですよ

と主張するA氏。
 その通りだと、私も思います。

 しかし、気付いていない人や組織に、気付かせる、ということは簡単ではない。
その「簡単ではない」ということについても、A氏は実感がない。
A氏は、そこに気付いていない、ということです。
 繰り返しになりますが、気付いていない人を気付かせるのは簡単ではない。
だから、A氏を説得することは、B氏にも私にも困難でした。

 そんなわけですから、このコラム程度で、

   知財コンサルティングだ、知財は重要だ、中小企業を啓発しよう!

と声高に叫ぶ人たちに「気付かせるのは簡単ではない」と気付かせることは、
やはり困難なのだ、と思うのです。

    (2016年7月作成)