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◎被災地と自助努力

 一昨年、集中豪雨による土砂災害で大きな被害を受けた伊豆大島。
この地への災害ボランティアに参加したという友人Y氏らと、
伊豆大島を訪れる機会を得ました。

 島の方々は、とても親切でよい人ばかり、と感じました。
「おもてなし」といった流行言葉ではなく、歴史のある親切、とでも言いましょうか、
温かさを感じました。

 しかし、Y氏の見方はちょっと違いました。

   東京都や国といった「お上頼み」で、自助努力が足りない、知恵がない

といった厳しいものでした。
 農林水産業や物づくりといった産業の割合が小さく、
「観光」への依存度が高いのであるから、「来ていただく」ことに対して、
もっともっと知恵を絞らなくてはいけないのに、自ら動くという姿勢が足りない
と仰るのです。

 Y氏のそうした意見を聞いてみたうえで、東日本大震災の後、
私が何度か訪れている東北と比べると、必死さが足りないような気もしてきました。
 伊豆大島に限らないのかもしれませんが、「島」という場所は、
交通というハンディを超える知恵が必要なのでしょう。

    (2016年7月作成)