一昨年、集中豪雨による土砂災害で大きな被害を受けた伊豆大島。
この地への災害ボランティアに参加したという友人Y氏らと、
伊豆大島を訪れる機会を得ました。
島の方々は、とても親切でよい人ばかり、と感じました。
「おもてなし」といった流行言葉ではなく、歴史のある親切、とでも言いましょうか、
温かさを感じました。
しかし、Y氏の見方はちょっと違いました。
東京都や国といった「お上頼み」で、自助努力が足りない、知恵がない
といった厳しいものでした。
農林水産業や物づくりといった産業の割合が小さく、
「観光」への依存度が高いのであるから、「来ていただく」ことに対して、
もっともっと知恵を絞らなくてはいけないのに、自ら動くという姿勢が足りない
と仰るのです。
Y氏のそうした意見を聞いてみたうえで、東日本大震災の後、
私が何度か訪れている東北と比べると、必死さが足りないような気もしてきました。
伊豆大島に限らないのかもしれませんが、「島」という場所は、
交通というハンディを超える知恵が必要なのでしょう。
(2016年7月作成)