二人の仲間とサイクリングに出掛け、その最中に、右膝の調子が悪くなりました。
調子の悪さをごまかしていたのですが、いよいよごまかしきれなくなり、
仲間には先に行ってもらうことにして、自分はどのように帰るか、
を思案し始めました。
「勇気ある撤退」や「諦める勇気」というほどの大それた気持ちはなく、
あ、ダメだ。諦めよう
という軽い気持ちでした。悲壮感もなく、悔しさもありませんでした。
若い頃に同じ状況となったら、同じような気持ちになっただろうか?
ふと、想像してみましたが、うまく想像できませんでした。
気持ちに余裕があったのは、暑くも寒くもなく風も穏やかという天候に恵まれており、
食料や水も持参しており、体力も消耗していなかった、など
条件が整っていたからでしょう。
経験したことがないトラブルでしたが、頭の隅に、そうしたトラブルを想定していた、
(自分の身にもあるかもしれない)ということでもあるでしょう。
貴重な体験でした。
(2016年7月作成)