セミナー講師は割に合うのか、という質問は、自分が初めてセミナー講師を経験する前には、
自分自身が同じ疑問を抱いていましたから、質問したくなる気持ちは理解できます。
そして、「割に合わない」というのが結論である、と20年の経験から言えます。
しかし、現在の自分は、「割に合うかどうか」ということでは考えません。
短期的に考えたら、割に合うはずがない。
では、セミナー講師を依頼され、引き受けるのはなぜか?
良く聞く台詞としては、『自分の勉強になるから』という辺りでしょうか。
セミナー講師の経験がない方には、なかなか実感できない台詞でもあるはずです。
だから、言い換えてみましょう。
人前で喋るだけの内容を準備し、自分の中で定着するように固めていく。
準備および本番を通じて、自分の地力になっているという実感を持てるから。
なのです。
ところで、20年前、10年前に比べると、最近は、
セミナー講師は割に合うのか?
と尋ねられることは、あまりなくなりました。
少なくなった理由は、なんでしょう?
直接尋ねてみたい、という人が減ったわけではないだろう、というのが私の予想です。
(2016年8月作成)