別のコラムで既に書きましたが、私は、セミナーのテーマを企画するところから始めることが多い。
ですから、セミナーのテーマとしてどんなニーズがありそうか、ということを探ったり、
予想したりします。実感と照らし合わせながら。
また、セミナー最中の空気感やセミナー後のアンケートを通じて、そのテーマ設定が外れてなかったか、
内容として満足度が高かったか、などの分析をします。
自分の企画したテーマが百発百中のはずがありませんから、
「トライ&エラー」なのです。
トライしたことに意義があるし、エラーという経験をして、次のエラーが減ります。
(「次」があれば、の話ですが)
こうしたトライ&エラーは、お金を出して経験することは困難です。
セミナー講師のギャラが安いのは、自分の経験として授業料が差し引かれているから。
そう考えると、納得感が増します。
また、こうした経験を積むために費やした時間は、「投資」になっているはず。
もし、お客様が自分と自分以外の同業者とを比べ、どちらに仕事を出そうかという場面があれば、
選ばれる確率を高めてくれる理由の一つになるかもしれない。
そう思えるのであれば、「元が取れる」という気がする(かな?)。
加えて、健康管理にも敏感になります。
セミナー講師とは、決められた場所と時間に、健康な状態で立たなければなりませんから。
この健康管理と、トライ&エラーをするという精神的な若さとが相まって、
「引退」という時期を遅らせることができるかもしれません。
その時、セミナー講師のギャラは(その場で安くても)、採算が合うのかもしれませんね。
(2016年8月作成)