さて、60分の授業を2コマで、新商品開発ができるようになれるわけはありません。
できるようになる、というためのフォローが必要なのではないか、ということを、
Kクンからは事前に指摘されていました。
しかし、授業後のフォローを実現することは、地理的にも時間的にも、現実には困難です。
一方で、私は、この授業に別の狙いとして、職業選択のヒントにしてもらいたい、
と考えていたのです。
すなわち、新商品を考えるに際して、色々な職業がある、ということに気付く生徒が居るはず、
と思っていたからです。たとえば、
食材そのものに興味を持つことで、農学、栄養、化学、などを専攻したい
販売のことに興味を持って、マーケティングを学びたい
販売の際のパッケージが好きだから、デザインに関係する仕事がしたい
商標や特許の制度に興味を持つことで、法学を専攻してみようかな
などと、自分の将来を想像する生徒が出てくるのではないか、と。
この狙いについては、高校生を引率してきて下さった先生方へ、別のプレゼン資料とともに、
10分ほどのミニ講義をさせていただきました。
引率の先生に、商品開発のフォローは困難だが、進路指導のプロではあるはずなので、
彼らがふだんの高校生活に戻った後、進路選択のフォロー、指導をしてあげて下さい
とお願いしました。
自分の授業をきっかけとして、「自分の選択すべき職業」を考える高校生が出てくれば、
この授業(仕事)は大成功、と考えています。
(2016年9月作成)