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◎ひとつの大きな仕事を終えて(4/4)

 さて、60分の授業を2コマで、新商品開発ができるようになれるわけはありません。
できるようになる、というためのフォローが必要なのではないか、ということを、
Kクンからは事前に指摘されていました。
 しかし、授業後のフォローを実現することは、地理的にも時間的にも、現実には困難です。
 一方で、私は、この授業に別の狙いとして、職業選択のヒントにしてもらいたい、
と考えていたのです。
 すなわち、新商品を考えるに際して、色々な職業がある、ということに気付く生徒が居るはず、
と思っていたからです。たとえば、

   食材そのものに興味を持つことで、農学、栄養、化学、などを専攻したい
   販売のことに興味を持って、マーケティングを学びたい
   販売の際のパッケージが好きだから、デザインに関係する仕事がしたい
   商標や特許の制度に興味を持つことで、法学を専攻してみようかな

などと、自分の将来を想像する生徒が出てくるのではないか、と。

 この狙いについては、高校生を引率してきて下さった先生方へ、別のプレゼン資料とともに、
10分ほどのミニ講義をさせていただきました。
 引率の先生に、商品開発のフォローは困難だが、進路指導のプロではあるはずなので、

   彼らがふだんの高校生活に戻った後、進路選択のフォロー、指導をしてあげて下さい

とお願いしました。

 自分の授業をきっかけとして、「自分の選択すべき職業」を考える高校生が出てくれば、
この授業(仕事)は大成功、と考えています。

   (2016年9月作成)