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◎若さと全体を考える能力とのバランス(1/4)

 年齢が若いと、一般的には視野が狭く、全体を考える能力が小さいが、
それ故に鋭いアイディアを生み出しやすい。
 逆に、年齢が高くなると、一般的には視野が広くなるので全体を考える力が付くが、
全体の最適を考えるが故に鋭いアイディアを生み出しにくくなる。
 一般的には、上記のように言われています。それを意識していたため、私は、

   両者のバランスがとれた年齢が、アイディアを生み出すピークになるだろう

ということを、20年くらい前に強く意識していました。

 その一方で、自分のピークはいつなのか、ということを考えるのは、
避けてきたように思います。「自分は今がピークかもしれない」と思いたくないし、
「今は(未だ)ピークに近づきつつある」と考えたかったからでしょう。

 そんなことを考えていた頃の私は、鋭いアイディアを生み出せなくなるのが怖くて、
年齢(が上がっていく)ことを恐れていました。
 しかし、全体を考える、ということは大切なことであり、面白くもあるので、
それを拒絶してまで「若さゆえの鋭さ」にしがみつこうとしていた訳でもない。
 全体を見渡せるようになると、全体を最適化することに目が行ってしまうようになる。
全体のことを気にせずに誕生するようなアイディアの芽を自ら摘んでしまうことを
恐れていたのです。

    (2016年9月作成)