ある仕事での打ち合わせを終え、発明者さんが雑談を始めました。
社会インフラに関するアイディアでした。
このアイディアが日本中に広がれば、交通人身事故が減るはず
と力説されます。
しかし、そのアイディアを実現するためには、
現状のインフラを大きく変更しなければなることは避けられないようです。
現状のインフラを変更していく手段をどうお考えですか?
と尋ねると、具体的な策を何も持っていらっしゃらない。
そういう手段まで考えて、発明はようやく社会に出るのではないでしょうか
そう申し上げて、その雑談を切り上げました。
「未完成発明」とは言えないレベルだったかもしれませんが、
現実社会での実現が極めて困難な問題を未解決なアイディアでした。
自称アイディアマン、という方にありがちだな、と思ってしまったため、
「雑談」として切り上げてしまったのですが、
彼としては、もう一つの特許相談のつもりだったかもしれません。
(2016年10月作成)