出願数が多くない中小企業では、総務などの事務系の方が、
担当者として知的財産の仕事をする場合が少なくありません。
先日も、転職してきて着任したばかり、というA社のMさんという方へ、
商標の公開公報を、電子メールに添付して送信しました。
Mさんが担当された商標出願は2件目であり、
1件目は、既に公開公報をお届け済みだったので、
2件目も、特に説明することなしに送信しました。
すると、Mさんからは、
そもそも、登録まで、どのようなスケジュールになっているのか
と質問が来ました。
なるほど、Mさんは出願制度に明るくないのだな、
上司や関係者に説明しなければならないのかもしれないな、
と私は考え、以下のようなテキストデータを返信しました。
(1)商標登録出願
(2)出願公開 ← 現在はここ
(3)審査官の審査
(4)審査結果
4-1)登録査定 ← 出願から5~6ヶ月
4-2)拒絶理由ありの場合、その通知
その通知に反論手続をすれば、その反論に基づいて再審査
(5)登録料の納付手続
(6)登録証の交付 ・・・これで正式な登録、と言えるでしょう
4-1)の場合 ← 出願から6~7ヶ月
(7)登録公報の発行 ← 第三者に登録の事実が報知される
上司やこの商標の関連部署から説明を求められた場合に転送できるよう、
簡単に書くことを心掛けました。
大変よく理解できました、とお礼のメールが返信されてきて、
ホッとしました。
(2016年10月作成)