高校の同級生が早くはない独立をした、というコラムを以前書いたのですが、
その彼にその後会ってみたら、予想通り、順調でした。
大学での専門(建築)を活かし、技術職として就職した彼でしたが、
退職前は営業職だったとのことで、
「技術を忘れてしまっているんじゃないか?」と周囲からは心配されたそうです。
私がなぜ、「彼の順調さ」を予想したのか?
ひとことで表せば、彼は営業センスに優れている、と感じたからです。
忙しいし順調かな、と笑みを漏らす彼自身、自分の独立には勝算はある、
と確信していたようです。
彼の言葉を再現すれば、
うちの業界では、独立したヤツのほとんどは、自己表現をしたがっている。
勤めていたらできなかった自己表現を、独立すればできると思っている。
でも違う。お客さんの要望実現が仕事だと(俺は)分かってる。
ということでした。
周囲の同業者とは仕事に対する哲学が全く異なりますし、
お客さんが仕事をして欲しい、とお願いしてくるのは、
周囲の同業者ではなく、彼である、というのは当然でしょう。
(2016年11月作成)