コンテンツにスキップするには Enter キーを押してください

◎早くない友人の独立・その後(2/2)

 私の友人の独立とその成功の話を、学生時代の自分が聞いたら
どんな反応をしたでしょうか。

   自己表現ができることこそ、天職なのではないのか?
   できないなら、(リスクを冒して)独立した意義が薄れるのでは?

といったことが頭を過ぎったことでしょう。
 では、十年前ならどうか?

   貧乏しても自己表現をしたいのか、
   自己表現や自己実現を隅に追いやって、まずは独り立ちするのか
   といった葛藤で日々を過ごすのが「独立」なんだよなぁ。

と思ったのではないでしょうか。

 蛇足ながら、独立直後に経済的な自立を果たしつつある友人への嫉妬は、
たぶん抱かなかっただろうと思います。もちろん、今も全くありません。
 「天職」は、他人と比較するようなものではないと分かっているのです(きっと彼も)。

 独立して十数年を経過した今は、

   未だに「自己実現」に拘るぞ、という覚悟
   世の中への妥協と自己表現とを両立する難しさ

を、未だに抱いている自分がいます。
 独立して間もない友人と、お互いの(それなりの)苦労話を、
ビールジョッキ片手に笑顔で話せることを幸せに思います。

   (2016年11月作成)