居住地域との人間関係が希薄である、ということに危機感を覚える人は
あまりいないと想像します。
私自身、「隣の人がどんなヒトかはよく知らないが、こちらも知られていない」
という快適さは実感として持っています。
これを体験、実感していると、
意識的、無意識にかかわらず、人間関係が増えることにおそれ、懸念がある、
携帯電話の電話帳に登録される人の数が増えることは煩わしいと考えるようになる。
そんなことも、自分の実体験として理解しています。
こうしたおそれや懸念を乗り越えてでも、居住地域での人間関係は構築した方が良い、
そう思えない限り、小さな覚悟ができない限り、
居住地域での新たな人間関係は構築できないのです。
しかし、その「小さな覚悟」をするきっかけがないだろうし、
覚悟をしても、次に動き始める手かがりがないのが普通でしょう。
振り返ってみると、私の場合の「きっかけ」は子どもでした。
自分の子どもたちが、地域に根ざしたサッカークラブに入ったり、
公立の小学校へ入学したり、ということを通じて、
この地域で生きていくため、人間関係を作ろう
と覚悟をした。そんな風に思い返しています。
(2017年1月作成)