私の師匠が
「成長」は、(植物が大きくなるように)形態の変化は伴うものの、
「その本質」を変えずに大きくなること。
「発展」は、質の変化を伴って広がること。
というような定義をされていました。さらに、「進化」も加えておきます。
「進化」は、元の種との際を増大し、多様な種を生じていくこと。
適用を高度化させ、環境の変化に対応すること。
教員の立場から学生さんを見た場合、本質を伸ばしてあげる「成長」が良いような気がします。
しかし、「発展」や「進化」を臨んで進学してきた学生さんもいることでしょう。
私が「学生さんの成長」のために、と考えて授業をしていても、
「発展」や「進化」をしていく学生もいるのかもしれません(想像するだけで嬉しいことです)。
さて、私が経験的に把握していることなのですが、
学生さんは自分がどうなりたいのか(成長、発展、進化のいずれが良いのか)をはっきりさせていない場合も多い。
その場合、自分自身が「成長したいのか、発展したいのか、進化したいのか」という希望がない
と切り捨てることはできません。
成長、発展、進化、という言葉の区別から気づきを得て、壁を乗り越えるかもしれない・・・
一方、自分がどうなりたい、ということがはっきりしているようでも
口にする方向(たとえば「進化」)と、実際の行動とがずれている場合(たとえば、「成長」)もあるでしょう。
更に、その学生さんの言動を教員から見たら、彼の適正とのずれを感じる、という場合もあるでしょう。
一人一人に向かい合う時間が取れるならば、そうした見極めもしたいものです。
時間が取れない、というよりも学生さん一人一人に向き合う機会がないので、
現実には難しいのですが、「アンケート」という形式などを介してチャレンジ中です。
(2017年2月作成)