熊本・大分大震災における災害ボランティアを主導された専門家のお話を聞く機会がありました。
その中で印象に残った言葉です。
理解できるヒトは一握り、行動できるヒトは一つまみ
というものです。
災害時に様々な方を指示したり、様々な方と調整をしたりするお立場から、
「日頃の防災意識が大事」と強く感じ、手を変え品を変えて啓発をされてこられた。
しかし、理解してくれるヒトは少なく、ともに行動してくれるヒトは更に少ない・・・
そんな嘆きからの実感から出てきた言葉、のことでした。
自分が伝える側の立場の場合、
こんなことが理解できないなんて、なぜなんだろう?
ということは、(傲慢ですけれど)色々な場面で感じてきました。
そして、理解してもらえない方に対して、苛立ちを覚え、
自分の伝え方が悪いのだろう、と反省してきました。
しかし、『理解できるヒトは一握り』ともっと早く認識していれば、
もっと前向きな考え方、行動ができたなぁ、と思うに至っています。
苛立ちの原因は、「一握り」ではなく、
「大半のヒト」に理解して貰おうとしてきたからこそ、であろうから。
お、今回は、「一握りのヒト」よりも多くのヒトに理解して貰えた、
と割り切ることが重要だろうし、
「一握りのヒト」にしか理解して貰えなくても「二つまみのヒト」に行動して貰おう、
というように頭を捻ることのほうが、前向きに取り組めるな、
と思ったのでした。
(2017年2月作成)