中小企業の経営者に知的財産の重要性を、という声は、
近年、とても高まっています。
しかし、「声が高まっている」というのは、「重要ですよ」というヒトの数が増えたのであり、
その人たちの声が多く聞こえるだけ。
あるいは、知識として「知的財産は重要」と中小企業の経営者へ伝わり始めただけ。
我が事として理解したり、経営者が行動に移すほど中小企業の現場へ行き渡ったわけではない。
私は、そう感じています。
中小企業経営者向けの知財セミナー講師を引き受け、
以前よりは「伝わった」と思えるものの、
中小企業経営者の行動に繋がるのは、いつも稀
というのが、私の実感です。
理解はしたけど、自社の知財がどうした、という切実感はない。
別の切実感が一杯で知財どころではない、・・・
と、経営者がわに色々な背景があるとは想像します。
いずれにしても
自社の知財を洗い出したりという行動に移してくれる中小企業経営者は一握り
という私の中の結論は、暫く揺がないように感じます。残念ですが。
(2017年2月作成)