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◎回答が似ているが理由はさまざま(2/2)

 経験年数が20年を超えている、ということから

   もうプロ中のプロですよね?!

という質問をされた場合、その回答よりも、

   この仕事におけるプロフェッショナルの仕事、とはどういうものなのか?

という議論が始まるのが、我々同業者の常ではないでしょうか。

 発明の本質とは何か?
という(終わりのない)探求を、毎回の仕事においてする、というのが大きな理由でしょうか。
 この仕事をする人たちは、この議論が大好きです(笑)。
私も嫌いではありません。
(大好き、というほどではないですが、という牽制球とともに・笑)
 しかし、このコラムで、「この仕事のプロの仕事とは?」という探求は避けます。

 ところで、私と同じくらいの経験年数の方々も、おおかたは、
(前コラムの最後に「回答は似ている」と書いたように)
「まだまだです」と答えるような気がします・・・と書き始めて、はたと気づきました。

 20年を経過した後に、同期会を開催した際、100名弱のメンバーのうち、
私の予想よりも多い方が引退していることを知りました。
 弁理士試験の合格平均年齢が約35歳(最年少が22歳、最年長が56歳)でしたから、
20年後のメンバーの平均年齢は55歳。
となれば、さらに5年を経過している現在、
「まだまだです」と答えようがない(引退した)方も、少なくなさそうです。

 「まだまだです」なんて答えて、自分なりの結論を先延ばしにしていては、
回答する前に時間切れ、となりそうだと、強く意識した次第です。

   (2017年3月作成)