経験年数が20年を超えている、ということから
もうプロ中のプロですよね?!
という質問をされた場合、その回答よりも、
この仕事におけるプロフェッショナルの仕事、とはどういうものなのか?
という議論が始まるのが、我々同業者の常ではないでしょうか。
発明の本質とは何か?
という(終わりのない)探求を、毎回の仕事においてする、というのが大きな理由でしょうか。
この仕事をする人たちは、この議論が大好きです(笑)。
私も嫌いではありません。
(大好き、というほどではないですが、という牽制球とともに・笑)
しかし、このコラムで、「この仕事のプロの仕事とは?」という探求は避けます。
ところで、私と同じくらいの経験年数の方々も、おおかたは、
(前コラムの最後に「回答は似ている」と書いたように)
「まだまだです」と答えるような気がします・・・と書き始めて、はたと気づきました。
20年を経過した後に、同期会を開催した際、100名弱のメンバーのうち、
私の予想よりも多い方が引退していることを知りました。
弁理士試験の合格平均年齢が約35歳(最年少が22歳、最年長が56歳)でしたから、
20年後のメンバーの平均年齢は55歳。
となれば、さらに5年を経過している現在、
「まだまだです」と答えようがない(引退した)方も、少なくなさそうです。
「まだまだです」なんて答えて、自分なりの結論を先延ばしにしていては、
回答する前に時間切れ、となりそうだと、強く意識した次第です。
(2017年3月作成)