ある企業の技術者さんを対象とした知財検定3級対策セミナー講師を、
4年ほど継続してやらせていただいております。
技術者の皆さんが所属する部署は、3~4課あり、
各課から2~3名ずつが課長の指名を受けてセミナーを受講し、試験に臨む、
というスタイルです。
カリキュラムとして「一コマ2時間を6回」というのは、
3年目からは定着しています。
さて、本年3月の試験においては、
受験した皆さん9名中8名が合格
という、これまでにない合格率を達成しました。
それまでは、6人中4人合格、5人中3人合格 などでしたから、
飛躍的に向上したことになります。
私の教え方については、少しずつ経験を積むことで
少しずつ向上してはいると思いますが、
私の側に要因があるとは思えません。
前3年に比べ、受講者の年齢層が若返ったということは、
ひとつの要因と思われます。(平均年齢30代半ばから20代半ばへ)
年齢が若いと記憶力などの学習能力が高い、等の
世間一般では言われていると思います。
しかし、私は、「若さ」ではないような感触を得ました。
年齢が上がっていき、仕事にドップリ漬かるようになると、
こんな知識は、オレの仕事では関係なさそう
というような判断が働いてしまうのではないか、と感じました。
理解したり記憶したりすることに対するモチベーションが上がらないのだ、
と思われるのです。
(2017年4月作成)