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◎見覚えのある作家名の作品との出会い

 ここ最近、見覚えのある作家の作品を、図書館の思わぬ場所で目にする機会があり、
借りてきて夢中で読みました。
 高校生時代に読んだ小説の作家として覚えてはいたものの、
その後の作品を目にする機会はなかったのです。

 今回、夢中で読んだのは、東日本大震災に関する本でした。
震災から僅か半年で、ここまで示唆に富む言葉を次々と紡いでいったことに驚きました。
6年を経過した今更読むこととなった自分に、大きな納得感を与えてくれました。

 本でも人でも、出会うのがもっと早ければ、と思うことは、時々ありますが、
出会うべきタイミングで出会っているのだ、という先人の言葉で、納得せざるを得ない・・・

 それはさておき、このコラムで私が残しておきたいと思ったことは、

   見覚えがある作家だったからこそ、図書館で手に取った

ということ。
 自分が知らない作者だったら、手に取ることはなかったであろうから、
見覚えがあった、ということに感謝したのです。

 その「見覚え」というのは、このタイミングではこれまでの人生で、ということですが、
今後の人生においては、現在または近未来に「見覚え」た名前が、
今回のような出来事を演出してくれるかもしれない。
 そう考えて、何だか新鮮な気持ちになりました。

 備忘録として書き残しておくと、前述の作家名は、曾野綾子さん です。

    (2017年5月作成)