現在の二十歳前後が「人間を介して情報を得る手法を知らない世代」である
と書いてしまうと、ネガティブな印象を与えてしまうかもしれません。
しかし、「知らない」だけのことです。教えてあげれば良いのだと、私は思います。
(思うようになりました、の方が妥当です。以前はそうではなかったので。)
彼らは、先輩からの情報もなしに、きちんと大学で単位を取得しているのだ、
と考えたら、彼らの凄さが想像できるでしょうか。
私など、大学時代の単位取得において、先輩からの情報がなかったら、
順調に卒業できたかどうか、怪しいものです。
もちろん、「先輩に聞いたら良いですよ」と教えて、
「なるほど」とすぐにできるようになるわけではないでしょう。
人間関係を構築してこそ、情報をいただけるようになるのですし、
二十歳にもなって、人間関係を構築して情報を得るという手法も知らず、
先が思いやられる・・・
という思いを抱いてしまうことは理解できます。
しかし、思い返せば、私の周りにも、大学時代にサークル活動もせず、
先輩後輩の関係を構築しなかった同級生はいました。
が、彼はダメ人間だったわけではなく、むしろ学業優秀でした。
要するに「個性」なのだから、長所短所の両面がある、と思うのです。
自分、自分たちの世代と異なる個性だからと言って否定するのではなく、
個性を伸ばしてあげる育成をするのが、先輩としての役割だと思うのです。
(2017年5月作成)