デザイン学部の知的財産論において、特許の法原理(保護と利用のバランス)、
特許要件、職務発明制度などを説明した後、
特許制度が創作の刺激になるか?
というアンケートを採ってみました。
大半の学生は、「刺激になりそう」、「特許を取得してみたい」
といった積極的な回答でした。
自分が特許が取れるかどうかはわからないが、という注釈付きもありましたが。
さて、その一方、
(私は)お金目当てじゃないから、ならないと思う。
といった消極的な回答が2つほどありました。
職務発明制度による報償金や、特許権の活用による収益確保の話に
インパクトがあったのでしょうか。
お金目当てじゃない、という回答は、回答者自身の生き方哲学の主張と
私は解釈しました。
お金目当てじゃない、という哲学は尊重します
と前置きした上で、この回答に対し、
特許制度の「保護」の面ばかりが頭に入ってしまったのではないか?
特許制度の「利用」、つまり公開される技術による刺激、
という側面を見落として、「刺激にならない」と感じているのでは?
という補足解説をしました。
回答者を含め、学生には伝わったでしょうか・・・
(2017年6月作成)