Aさんと一杯やる機会に、共通の知人であるBさんの話題が出ました。
Bさんには、私がAさんに引き合わせたのですが、
私よりもAさんの専門分野が近く、年齢も、私よりAさんに近かったので、
KさんとAさんは、ふたりで(私抜きで)飲む機会もあったとのこと。
が、最近は全く会っていない、と言うのです。
私が「なぜ?」と尋ねようとしたその前に、
Aさんは私に、Bさんの近況を尋ねたのです。
Bさん、今の組織の中で苦労しているらしいですよ
と私がお話ししすると、「やっぱりそうでしょうね」と、
Aさんの口からは、私にとって意外な言葉が出てきました。
え? 予想できてたんですか? と尋ねるとAさんは頷きました。
私がAさん、Bさんを引き合わせた際に、
Bさんは私に、上司や組織に対する不満や不合理さを打ち明けてくれたので、
私は、Bさんにとってどうするのがベター、ベストなのか、
を一生懸命、考えたような気がします。
が、Aさんは、Bさんが口にしていた上司への不満を冷静に分析していたようです。
ほどなく、Bさんはその上司の立場になるはずだから、
その不満を自分の未来として想像できたなら、今の苦境は大したことなかったはず。
それなのに、なぜそれを、そのときしなかったのか?
と思って、そばで聞いていたとのこと。
Aさんのような分析を、私はBさんに対してすることができませんでした。
親しいがゆえに、でしょうか。それとも、私自身の甘さでしょうか。
今の自分の年齢では、後者だと反省すべきでしょう。
(2017年7月作成)