時代、自分が属する業界などに変化が起きそうだ、と察知する。
これは、当然必要なことです。
しかし、変化に対して、いつ行動するのか、が重要です。
変化に対して、早すぎた行動をすると、得られる利益が減少したり、
(一見すると)無駄に見える投資、時間を費やしてしまいます。
また、従業員がいれば、変化を嫌う保守的な考えの強い従業員からも反対されます。
保守的ではない従業員との間で「変化の兆候」を共有できたとしても、
「早すぎる」、「臆病!」と批判されまうことがあります。
「反対!」や「臆病!」という批判の声に負けてしまって、行動のタイミングを見直す、
という結果もありえます。
しかし、「察知」の失敗を積み重ね、「察知の感度を上げる」という経験になります。
ただし、行動する、という決断の際に、失敗しても経験になる、と、自分の中で納得できるのか、
は重要でしょう。
変化に敏感な経営者って、こうした葛藤を日々抱えています。
従業員からは見えない(見えにくいし、見えたとしても理解しがたい)苦労のひとつかもしれません。
(2017年9月作成)