日本人は、外国人に比べて「性善説」の人が圧倒的に多い。
しかし、外国との接点があるビジネスパーソン、留学経験者、(パックツアー以外の)海外旅行経験者などは、「性善説」ではダメなんだな、と学習することでしょう。
しかし、海外旅行未経験の学生さん(農業の関係者も)は、そうした学習機会が少ないせいか、
自分の身は、自分の身銭を切って守るもの
という意識が低いようです。
大学生への授業を通じて感じるのは、
パクる人が悪い、パクる中国が悪い、・・・
ということは、知的財産法を学んでいなくても知っている。
しかし、
自分は悪いことをしていない。だから守られるべきだ!
という考え、「パクるヤツが悪」と考えているようです。
私が何を伝えたいのか、といえば、
法律が守ってくれることはない。
法律を知り、法律を使って自ら守らなければならない
ということです。
何もしなくても守ってくれる法律は、消費者保護など限られた法律だけであり、
知的財産法は、自ら行動しない者を守ってくれるような法律ではないのです。
(2017年9月作成)