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◎自転車屋さんというプロ(2/2)

 ペダル(雄ねじ側)がついている部品をクランク(雌ねじ側)というのですが、
先日、自分でペダルを交換しようとして苦戦しました。
 古いペダルのクランクからの取り外しは簡単に済み、
新たなペダルも右側は簡単にできました。
 しかし、左ペダルが左クランクへ入っていきません。
以前ペダル装着をミスしてクランクをダメにした経験もあり、
慎重に作業をしました。
いままでペダルが装着されていたクランクなのですから、
何が問題となって装着できないのか、私には分かりません。
 さんざん苦戦したのですが、また失敗する不安が膨らみ、
結局、自転車屋さんへ持ち込みました。

 まだ若い技術者(4年目くらい)が、「上手く行かない!」と、
不在だった店主(69歳)に電話で指導を仰いでいます。

  彼にできないレベルだから、私はギブアップしてよかったのだ
  と思っていたのですが・・・

 電話での指導に基づいて、再び挑んでくれたのですが、
どうしても上手く行きませんでした。
 結局、店主が戻ってくるのを待つことになりました。

 戻ってきた店主が、ペダルネジに関する蘊蓄を喋りながら作業をします。
そして、これまで、私と若い技術者さんが苦労していた時間はなんだったのか、
というくらいの時間で、無事にペダルが装着されました。
 私が新たに装着しようとしたペダル側の雄ねじ素材が新素材であることに、
一つの原因があったようなのですが、
素人の私には、右のペダルが問題なく装着できたこととの関係を考えると、
店主の蘊蓄話は、理解できませんでした。
(若い技術者も、私と同じ疑問を抱いたままのようでした)

 雄ねじ側の素材と雌ねじ側の素材との相性、
ペダルやクランクのメーカの品質レベル、・・・
そうした知識に加えて、どのくらいの力で工具を扱えばよいか、
潤滑剤の種類をどうするか、などの技術。

 たかだが、ペダル(の装着)とはいえ、
深い知識や技術、長い経験があるのだ、と思い知らされました。

   (2017年10月作成)