マスコミを始め、特許や商標の「出願」を「申請」と書いたり言ったりしていることに
時々腹を立てているのですが、それはさておき。
仕事をしている際に、
特許の申請をお願いします
と言われたら、あぁ、慣れていない人だな、というスイッチが入ります。
そうした方の多くは、「出願審査請求」という制度をご存じないことが多く、
申請したら、いつ頃、特許になりますか?
といったやりとり(重要!)が続くこととなります。
まず、出願審査請求が必要で、その請求手続きから、早くても1年程度
と説明すると、「そんなに長いんですか?」という反応が多いです。
1年って、一昔前よりだいぶ短くなったんですよ、と説明しても、喜ばれません。
「1年を長い」と感じているのですから、過去からの進歩は関係ないのですね。
まあ、他の行政に対して「申請」をして一年、ということは無いでしょうし。
一方、以前はエンジニア、発明者として特許出願に関わった、という方から
「特許申請」ではなく、「特許出願」を依頼されました。
その後、審査請求の手続きも依頼され、完了した旨の報告を出した際に、
ファーストアクションまで早くても1年くらいと思っていて下さい
と連絡をさせていただいたら、
え? そんなに早いんですか?
私が発明者として出願していた頃は「3年程度」と言われましたよ。
と驚かれました。 新鮮でした。
(2017年12月作成)