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◎草鞋(わらじ)から柱へ(1/2)

 二足(目)のわらじを履く、という言い方は、
現在の世の中でどのように聞こえるのでしょうか?

日本人は、『この道一筋』という生き方に共感する方が多いようなので、
一つの柱(職業、収益源、・・・)が固まっていないうちから
二足目の草鞋うんぬん、と言い始めると、周囲は否定することが多いように思います。
(「多かった」と言うべき変化が世の中に現れているような気がしますが)

しかし、世の中の動きが早くて複雑になっている現在、
企業はいくつか(少なくとも二本目)の柱がないと、突然傾いたり、倒れたりします。
生き残っている企業は、いくつもの草鞋をあるタイミングで履き、
少しずつ「柱」に育てているはずですし、
「二足目の草鞋を履くこと」を否定する人は少ないでしょう。
企業がそうであるならば、個々人もまた、あるタイミングで二足目の草鞋を履くべきではないか?

 一つ目の柱も固まっていなかった(私にとって転機となった)十数年前。
そのときから、こんなことを明確に考えていたわけではありません。
今だから考え、少しでも明確にしようとしているに過ぎません。
しかし、その転機において「二足目の草鞋を履くこと」を否定せず良かった、とたびたび思います。
 十年以上が経過しても収益の「柱」とまで言えないのですが、やっていないよりずっと良いから。

   (2017年12月作成)