年末のある日、郵便受けの中に法律特許事務所からの封書が混じっていました。
差出人欄を見て知り合いが勤めている事務所ではないな、と思い、
・知り合いがこの事務所へ転職したのか?
・同業者への売り込みか?
という2つのどちらだろうか?と考えを巡らせながら、開封しました。
するとそこには、予想も付かなかった内容が書かれていました。
株式会社Z(仮名)は破産宣告に至りました・・・(後略)
え?Z社は7月の立替金や手数料の請求書が未処理じゃないか!
10月、11月と連続して督促したのに・・・
まあ、経験済みなので、驚きも嘆きも小さくて済みます。
自分の事務所の一年間に出した赤字額と、回収し損ねた請求額とがほぼ同額、
といった年が、これまでの経験で複数回ありますし。
特許事務所の業界は、営業対象を大企業から中小企業へシフトさせています。
しかし、中小企業が取引先となったら、こういうことが、ある程度の確率で起きます。
中小の仕事では覚悟しておけよ
、という言葉は、先輩から伺った記憶はありますが、
伺っただけでは重みを受け止められない。
こうした事態に遭遇して初めて、その重みが分かるのです。
私がこうして記録に残しておいたとしても、経験のない方に対しては、
結局のところ経験しなければ、伝わらないものなのかもしれません。
(2018年1月作成)