先日、審査官面談へ出向きました。
依頼者の特許担当者ではなく、発明者と同席しての面談です。
面談に至った理由は、
拒絶理由通知に挙げられた引用文献のひとつが本件と無関係ではないか
という疑念を私では払拭して差し上げることができず、
発明者ご自身が審査官から直接説明を聞いて納得したい、と希望したことです。
お目にかかってみると、審査官はハードウェア開発の技術者出身音の
いわゆる任期付き審査官でした。
流れるような滑らかさというほどではありませんでしたが、
拒絶理由として引用文献を選んだ経緯や根拠をお話しいただき、
発明者も納得されていました。
が、その中でポロッと漏らした言葉が印象的でした。
私も、以前は開発をしていたので、
失礼ながら、この程度の発明は簡単ではないだろうか?
と直感してしまい、進歩性を否定しがちなのです
という趣旨のことを仰ったのです。
自戒しながら日々の仕事をこなされている、ということが垣間見えたのでした。
(2018年1月作成)