早稲田大学の「ライティングセンター」という施設およびその活動について、
佐渡島紗織先生からお聞きする機会がありました。
インターネットの普及によって、大学生のライティング能力は低下している・・・
聞いてみて、まあ当たり前かな、と思いました。
しかし、自分には関係ない、と避けてはいられないのだ、ということを思わされました。
「引用」と自分の考えが区別できなくなっている、という現状は、
考える力を育てる、ということ以前の問題である、と認識しました。
私も、授業の中で、アンケートやレポートを学生に書いてもらっていますが、
授業内容に関する質問文が理解できない、ということが多いです。
質問文を原文の通り紹介し、その質問文の日本語を添削し、
その上で質問への回答をする、というやり方をしてみました。
私の予想に反して、不評でした。「不快だ」というのです。
私の授業の進め方そのものに問題があったのかもしれませんが、
プライドだけは高いのだな、と片付けて良いのかどうか、悩んでいます。
しかし、質問(を書く)という作業は、その本質部分を引用しようがないので、
文章を添削するには、良い題材かもしれない。
そう考え、4月からの新学期でも、継続してみようと,今のところ考えています。
(2018年3月作成)