ビジネススクールのT先生がSNSにてひとつのニュースサイトを投稿して紹介し、
そのサイトにて紹介されている技術をどのように応用できそうか、
そのにてアイディアの募集を始めました。
そこへ私は、
『アイディアをこのコメント欄でオープンにしてしまうと、
特許が取得できなくなる可能性がありますよ(笑)。』
と書き込みました。すると、T先生は、
『SNSで友人のみに開示してるのも「公知」になりますか?』
とすかさず質問が。
『守秘義務契約をしているとは考えにくいので、「公知」と判断されると考えます。』
と回答しました。ほどなく、
『他者の特許を成立させないように動くことは可能ですか?』
との質問が。整理のため、質問を書き直しつつ、回答しました。
SNSのコメント欄でアイディアを開示することによって、他人がそのアイディアで特許を取得することを防ぐことができますか?
↓ ↓
アイディアの開示レベルに依存します。
アイディア開示が、「どういうハードウェア、ソフトウェアを使えば実現できるか」
を、簡単に思い付けるレベル まで開示していれば、
他人がそのアイディアで特許を取得することを防ぐことは、可能、となります。
アイディア開示が、「どういうハードウェア、ソフトウェアを使えば実現できるか」
簡単には思い付けず、「できたら良いなぁ」とか、
「こういうボトルネックを解消できる技術と組み合わせればできそうだけど、解消できそうも無いなぁ」というレベルだと、
他人がそのアイディアで特許を取得することを防ぐことはできない、ということになります。
(2018年3月作成)