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◎交渉内容と交渉相手とを区別する

 論破することは良くない、という題材を基にして
知人と意見交換をしました。
 その中で、交渉学の先生方が苦心している、ということのひとつが、
「交渉内容」という客体と、「交渉担当者」という主体とを区別する、
という点だったことを、思い出しました。

 日本人は、交渉内容が厳しいと、交渉担当者という人間にまで、
「コイツめぇ」と思ってしまうとか、
交渉の前に食事をして親しみを覚えると、交渉で譲歩しすぎる、とか。

 ここまで書いて、「ディベート」を習いに行っている時にも
ディベートの指導者が同じような注意をしていたことを思い出しました。

   ディベートでの勝ち負けと、
勝った人、負けた人の価値とは無関係! と。

 論破は害があるだけで無意味、という趣旨は理解できますし、共感もできます。、
しかし、あくまで、日本人に向けたメッセージだという気がします。
グローバル社会においては、ディベートの文化がないということが日本人の弱点である、
ということも同時に学ぶべきではないか、と、意見交換を終えて感じました。

   (2018年4月作成)