コンテンツにスキップするには Enter キーを押してください

◎本質を置き去りして進む日本(2/2)

 現在のAI研究で、日本は欧米などの諸外国に比べて大きく出遅れている、
というのが、ほぼ揺るがない事実のようです。
 が、出遅れた原因が何だったのか、について、1982年の「第五世代コンピュータ」
という国家プロジェクト(とその失敗)にあった、という分析を読みました。
 なるほど、と思いました。

 その分析では、「第五世代コンピュータ」の失敗に関する資料を探しても出てこない、
と綴られていました。失敗を隠す国民性は、第二次世界大戦を経ても変えられずにいる。
羮(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く、という諺の通り、
AIや「ソフト」に対するアレルギーが生まれてしまい
ものづくり系(ハード中心)へよりいっそう傾いてしまった、と。
 一方の米国(の企業)は、日本の失敗を詳細に分析し、現在のAI研究を牽引している、とも。

 私としては、日本や日本人を批判する、という(徒手空拳をする)つもりはありません。
しかし、「ビジネスモデル特許」の時に、上手く伝えられなかった失敗を分析し、
今回のAIブームの中で、上手に伝えられるようになろう、と考えています。
そのために、(ビジネスパーソンではなく)学生さんにも理解できるように伝えることが、
直近の目標です。
 本質を置き去りにしない学生さんになってもらうためにも。

   (2018年4月作成)