知的財産権に関する講義を学生さんに対してしているうちに、
「独占権」という言葉は、多くの学生さんが誤解する、
ということに気付かされました。
どのように誤解するのか、というと、
「独占権を得ると、独占しなければならない」
と思うらしい、ということです。
つまり、「独占権を得る」ということは、権力者になって、
権力を振り回す「悪者(の行動)」をイメージするようです。
その結果、「独占権」に嫌悪感を抱き、
社会悪だから、そんなモノ(独占権)は不要だ
私は、創作をしても独占権など得たくない
とまで考える学生さんは少なくない、ということが分かりました。
そうした学生さんに対しては、
「権利」は使うか使わないか、を自由に決められるし、
どのように使うか、ということも自由に決められるのだ
ということを、十分に説明しないと、誤解が解けません。
そんな体験をした今日この頃でした。
(2018年5月作成)